工房閑話

 

 

日米の「研修ビザ」―労働力不足解消策か?

 

 

 日本の人口減による労働力不足の有効な解決策として、昨今外国人研修生があらためて注目されているようですが・・・。

 

 外国人が日本で研修するためのビザとして「技能実習ビザ」が導入されました。
これまでの「研修ビザ」には、低賃金による「外国人労働者受入れ制度」的な側面があり、研修生の間にも不評を買っていましたが、「技能実習ビザ」に於いては、受入れ先と雇用契約を締結することにより、明確に法律の保護を受けられることになりました。安心して技能を修得できる環境を整え、より多くの外国人研修生に来てもらおうというわけです。
1年目は技能修得そして2年目、3年目は実習と云う形で働いてもらうことになります。

   

 一方アメリカの研修ビザに同様のスキームを想定して、相談に来られる方が少なくありません。しかしながら研修ビザについて、アメリカは全く異なる考え方を持っています。
 つまり、研修ビザによる就労行為は認めていません。あくまで知識・技術の修得を目的としおり、実務研修についてもアメリカ人労働者の代替にならないような仕組みになっています。とは言え、研修ビザを悪用した違法就労も後を絶たず、対策としてその要件は徐々に厳しくなってきています。

    

 いずれにしても、アメリカのビザに関しては「研修」というキーワードで安易に考えることは禁物です。ここも参照してみて下さい。

 

 

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