アメリカビザ解説
どのような弁護士事務所を選択すべきか?
アメリカビザの仕事は食堂の経営によく似ています。仕事柄いろいろなレストランで食事をする機会に恵まれましたが、アメリカ駐在時代に、それについて先輩から受けたアドバイスは今もよく覚えています。「大将の目配りが、くまなく届いている店がいい店だよ!」と云う至言で、この角度で見ていると、まず判断を誤ることはありませんでした。後に有名な老舗料理屋の創始者の「店と屏風は広げ過ぎたら倒れる」と云う明言に接し、感動を新たにしましたが、弁護士事務所も非常によく似た状況があり、仕事の隅々まで弁護士の目配りが利いているところと、残念ながらそうではないところがあります。レストランは気に入らなければ、二度といかなければ、それほどのことはありませんが、ビザはそうはいきません。またビザという特殊な世界の、しかも在米の弁護士事務所の正しい評価を入手するのは、そう簡単ではありません。「評判はあくまで評判に過ぎない」のも事実ですが、信頼できる米国在住の知人に聞いてみる、在米日本商工会議所に問い合わせてみる等の方法は有効です。ただし、最後は自分自身の感性で確認する必要はあると思います。例えば「私の申請は許可されますか?」と云う質問に対して、どのように答えてくれるのかを聞くだけでも、手がかりは得られるでしょう。そもそも聞かない人が少なくないようですが、これは勿体ない話です。