アメリカビザ解説
「214b」による不許可後の再申請について
ビザを申請し「214b」により不許可になると、その後の許可取得は大変困難になります。再申請は、初回に比べて数倍の労力を要します。結果が出れば、その努力も報われますが、領事が申請書類に見向きもしないで(と思われるくらいそっけなく)、不許可とするケースも珍しくありません。
再申請で許可される要件とは、国務省の資料によると「前回の申請時とは事情が著しく変わった証拠の提示」とあります。「214b」による不許可は、一般的に「本国との強い繋がりの証明の欠如(移民の疑いあり)」と云われていますが、むしろ、多くの場合、もう一つの要素である「申請したビザカテゴリーの要件を満たしていることの証明」が不足していることに起因しています。
最近の例で見てみましょう。F1ビザ申請で不許可となったものの、面接時の領事のコメントからヒントを得て、再申請に臨み無事許可されたケースがあります。
具体的には「申請者と学校にミスマッチがある」と取られているような質問があり、思い切って新たに学校を選定し直しました。これにより「事情が著しく変わった」と認められ、めでたく「ビザカテゴリーの要件を満たす」と判断されたのです。
とは言え、慎重な準備による一回目の許可取得が望ましいことには、変わりありません。