アメリカビザ解説


E2ビザの投資額について

 

「E2ビザカンパニーの資格取得のために、投資額は一体いくらあれば足りるのか?」については、「最低でも50万ドルは必要。いやいや20万ドルで足りる」等々、この問題はアメリカビザに於ける百家争鳴のテーマの一つです。
 私もこの仕事を始めた頃、同様の疑問を持ち、領事部長と面談の機会を得た際に質問しましたが、「いくら以上という規定はない。」と云う期待外れの回答が返ってきました。納得できず、「何かガイドラインのようなものがあるのでは?」と重ねて質問しましたが、返事は変わりません。領事部の責任者のコメントなので、これ以上確かな回答はないのですが、実際法律、その他の規則にも具体的な数字はありません。
 Eビザカンパニーはその資格を保持するためにも、健全な経営を継続しなければなりませんが、そのために必要な投資額は、当然ながら企業の規模・業種によって異なります。従って最低投資額を設定することはあまり意味をなしません。
 さらに、Eビザの投資として認められるためには、リスクある投資でなければなりません。代表的な例として、一部例外を除いて銀行の口座預金は、このリスクある投資には該当しません。「せっかく日本から送金した資金を、金庫にしまってあるだけでは、経済の活性化に繋がらないばかりではなく、いざとなれば軽傷のまま、さっさと撤退することも可能で、目標到達は心もとない。」と云うことでしょうか。ちなみに「大手メーカーがアメリカに工場を建てる。」と云うような場合は、あまり難しく考える必要はないでしょう。しかし「個人起業家がこれからアメリカに進出するにあたり、まずは小さな規模から始めていく。」と云うような場合は、間違いなく最重要課題になります。

 

ご参考:国務省マニュアルの 9FAM 41.51 N8及びN10

 

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