< 工房閑話 サイパン帰行 >
4.マニャガハ島
JTBサイパンにいる先輩のお誘いでマニャガハ島を訪ねた。
マニャガハ島はサイパン島の北西2.5kmの沖合にある、周囲1.5kmの無人島である。前回訪れた際は未だ開発されていなかったと思うが、現在はマリンアクティビティーのメッカとして広く知られている。
一方、ここは国定公園に指定され、自然環境保護のために開発が制限されているが、JTBがその管理を委託されていることはあまり知られていない。マリンスポーツを楽しむ人々を受け入れる表の顔もさることながら、その舞台裏もなかなかに興味深かった。なにしろ電気、水道、排水等を自前で賄わなければならないのであるが、その設備は環境に配慮したスグレモノである。例えば、生活排水は浄化・再利用し、海に流さない仕組みになっている。
興味のある方は、その実力を以下のサイトでご覧いただきたい。
マニャガハ島のエコ活動
逆浸透膜濾過技術(ROシステム)
日本の会社が最先端技術を生かして、モルジブ、カリブにも劣らないここサイパンの貴重な自然環境を保全しながら観光業を支えているのである。
かつて、ここのマネージャーのE2ビザ申請手続きを行ったことがあるが、勿論この設備は立派な“ Investment at Risk ”になる。また申請の骨子を旅行業の現場の責任者としたが、いかにも稚拙だった。いわゆる旅行業ではなく、宿泊設備こそないが、リゾート経営の責任者と捉えるべきで、そうすることで、より安全な申請ができたはずである。
マニャガハ島の環境に優しいインフラに感心しながら、マリンアクティビティーも楽しみ、心地良い疲れとともに16時発の最終フェリーで本島に帰った。無人島につき、従業員も一緒に引き揚げる。ちなみに「マニャガハ」は「ちょっと一休み」の意だそうで、これ以上の名前はない。
濾過浄水システム | |
ROシステム室 | |
汚水処理装置 | |
発電機 | |
発電室 |