工房閑話
日本株式会社
日本株式会社は経営幹部にとって、夢の会社である。なにしろ株主は羊の如く従順で寛容、或いは経営に無関心ときている。おまけに、流行りの「物言う株主」に狙われているわけでもない。
経営幹部のつぶやき＝
数十年続く赤字により配当はゼロ、株価は下落の一途。しかし心配はない。白紙委任状のおかげで防衛経費も2倍、これは大ホームラン。我々の報酬はしっかり増えている。赤字も見上げるばかりに積み上がっているが、何のことは無い、あと暫くは持つだろう。しかし裏金、いな記載漏れ問題はちょっと調子に乗り過ぎたかなあ。あの石頭を社長にすれば総会も乗り切れると思ったが、どうやら株主を甘く見過ぎたようだ。社長は、「原点に返って」などと物騒な事を口にしていて眼は離せないが、他に成り手もいないことだし、続投させよう。株主の方は、1,500円も配当を出せば御の字だろう・・・。
2024年10月28日