工房閑話
小室家のビザ
再試験不合格で、小室氏に関する報道が賑やかになってきている。ウクライナ侵攻に関するロシアの公式発表には及ばないかもしれないが、メディアに溢れる評論家の解説は、メディアリテラシィーの重要性を、あらためて教えてくれている。
さて、5月にプラクティカルトレーニングが失効するであろう、小室氏のビザ問題の解決策として可能性が大きいのは、夫人の配偶者としてのビザだったと思うが、現段階での対策を考えてみたい。
夫人のH1B
かなり現実的であったが、機を逸しているように見える。2023年度のH1B枠の抽選申し込みは終了しており、仮に抽選をクリアーしていて、その後の審査に合格したとしても就労可能になるのは10月以降になる。
夫人のO
ここに来て、メトロポリタン美術館によるOビザが取り沙汰されているが、あまり現実的ではない。Oビザの要件の高さは、「ノーベル賞級の実績が必要」と説明されることもあるくらいで、確たる実績が無い夫人には難しいだろう。また、ボランティアとして実績を創っているという報道もあるが、そもそもボランティア活動にはビザが必要であり、このビザの取得もそう簡単ではないため、本格的な活動は難しいだろう。
夫婦のF
滞在目的が就学、そして財務基盤が強固等の主な要件を満たすことは、さほど困難ではなさそうであることを考えると、案外有望な代案かも知れない。但し、滞在資格を維持するためには真摯に勉学に励み続けなければはならない。
得てしてビザ問題は過少評価されがちだが、夫妻にもその感は否めない。「超法規的措置があるのではないか?」と云う見立てもあるが、かの国で「忖度」は期待しにくい。あるとしたら、かなり高いレベルからの指示になるだろうが、これも同様に馴染まないような気がする。世界の常識をひっくり返したロシアの蛮行に、それ以外の世の出来事が色あせてしまいがちであるが、夫妻のビザの今後の展開を見守りつつ、アメリカの矜持も見てみたい。
2022年4月26日