工房閑話

 

 

小室氏の弁明

 

 小室圭氏が、先日、母親とその元婚約者との金銭問題に関する説明文書を公表した。その中身は、証拠として録音テープの存在が明かされるなど、アメリカの法廷ドラマを彷彿させる。A4用紙28枚にも及ぶ文書が、事態を憂える国民の心にどの程度響くのかは置くとしても、気になる点がある。

 

 「米国留学のビザ申請のために、元婚約者に一時的に200万円を送金してもらい、無事にビザを取得することができたのでお返ししたいとお伝えした。」というくだりがある。留学のためにFビザを申請したと思われるが、取得するためには渡航費用及び米国滞在費用を賄う充分な資金を有していることを証明しなければならない。これは、充分な資金を持たない外国人が、国益を損なう行為にはしることを防ぐためであり、その資金があるかのように装うことは明らかな不正である。
  参考:Fビザ等における財政証明

 

 確かに、この手法を取る申請者の存在は知られているが、法律家の卵が自身の規則違反を悪びれることなく公言するような場面は、アメリカのドラマでも未だ見たことはない。


 

                            2021年4月27日

 

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