工房閑話
日米首脳会談
この26日(日本時間27日)、ニューヨークで安倍・トランプ会談が開かれるが、メキシコ、カナダ、EU、中国に続き貿易問題で日本が俎上に載ることになる。
大統領の行動原理が支持者との約束履行だとすると、11月の中間選挙を控えた今、トランプ流交渉術に益々拍車がかかることに疑問の余地はない。前哨戦とも言える昨年の唐突なイージスアショア導入閣議決定は記憶に新しい。「差し迫った北朝鮮のミサイル対策としながら実戦配備は5年後」と云う何とも説得力の乏しい事業に数千億円の税金を充てるのだが、トランプ流交渉術の賜物だろうか。しかも、プーチン氏の不興を買う付録付きである。
本丸とも言える今回の交渉で、アメリカファーストに寄切られ、日本経済が失速することになった場合に、打つ手は残されているのだろうか。それでなくても、日銀が毎年数十兆円規模で国債を買い続けてきている状態に、危うさを感じる。浅学故の取り越し苦労と思いたい。
日米交渉の結果、アメリカへのさらなる投資も求められることになるだろう。
せめて、日ごろ頭を痛めている中小起業家のビザ審査に寛容に臨んでもらえると有難いのだが・・・。
2018年9月26日