アメリカビザ解説


大統領令による入国制限


 2020年6月22日トランプ大統領が、外国人の入国を制限する大統領令に署名した。新型コロナによる不況下でのアメリカ人の雇用を守るのがその目的であるが、6月24日に発効し、延長されなければ12月31日に失効する。対象となる非移民ビザのカテゴリーは、H1B, H2B, J, L である。仮に有効なビザを所持していても原則として米国への入国は認められない。

 

 もっとも、既に世界中で米国ビザの発給が停止されており、上記のビザに基づくステータスで米国に滞在している外国人の就労を禁止するものでもないので、この新たな大統領令による実質的な影響は軽微だろう。11月の選挙に向けての支持者へのアピールという狙いが見えてくる。但し、これらのビザで就労していても、出国すると再入国ができなくなるので、注意が必要である。Eビザが入国制限対象から外されていることは興味深い。ともあれCOVID-19の収束とビザ発給の再開が待たれる。

 


参考:国務省サイト

usa

 

参考:在デンバー日本国総領事館(新着情報6月25日)

denver

 

                             2020年6月26日

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